よく、版画絵の版は何を使っているんですか? とか、普通の版画とどう違うんですか?等々、ご質問をいただきますので、ある日の制作をざっくりとご紹介します。
イメージは、版を使って自由に描いている絵。といったところでしょうか。
版はゴム板を使い、絵柄を彫刻刀で彫っています。
この絵の画題は彼岸花。
背景用の何も彫らない版と絵柄を彫った版、の二枚の版を使いました。
まずは、何も彫っていない版を使って…。
下地はヨシとして、次は絵柄を彫った版を使い色をのせていきます。
ヨシと思うまで、色を重ねていきます。
大体全体感が出来てきたら、直接描き込みをしていきます。
この絵は、版で色のせ8割、直接手描き2割、くらいの比率です。
こんな風な流れでつくりましたが、絵によって、つくり方はそれぞれ違います。
大方、版は一枚でつくる物が多いです。
色面の重なりと、描き込みが上手く合わさった時、面白いものができるのかな〜と思っています。
額に入れ、完成したもの達。
「夏の絵、夏のかご」展に持っていきます。